☆いつからか☆

2003年6月25日
☆お母さんが一日だけ戻ってくるとしたら、
何を話そうか考えた。 
 
 
 
 
お母さんは池坊のお花をやって、
先生もしていたけれど、
それはいつから「これだ!」と思ったの? 
 
 
 
お父さんがエリートの仕事をやめて、
あの仕事に就くといった時、
どうやって返事をしたの? 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
今までもらって一番嬉しかったプレゼントは何? 
 
今まで人に頂いた、一番嬉しかった言葉は何? 
 
一番大好きな曲は何? 
 
一番大好きな場所はどこ? 
 
犬とネコとどっちが好き? 
 
ケーキの種類で一番すきなのはなに? 
 
山と海とどっちがすき? 
 
晴れとくもりと雨と雪と一番好きな天気はなに? 
 
人生において一番大切にしたかったものは何? 
 
 
 
 
 
 
私はお母さんをもうあまり思い出せない。 
 
 
 
 
 
色々なことを話したけれど、
あまり思い出せない。 
私は10歳で、たぶん普通より大きい体で、
すこしは頭も良かったと思う。 
 
それでも、
ほとんど思い出せない。 
 
 
 
 
 
 
悲しい時、
色々聞きたい。 
 
私はあまりにも、
お母さんと話せずヘンテコに育ったのかもしれない。 
 

 
 
 
 

    


 
 
 
いつかのクリスマス、
小学生だった私は幸せな家庭に呼ばれ、
なぜだか夕ご飯を食べた。 
幸せな家族は、
私が一人だから、
親切で仲間にいれてくれたみたいだった。 
 
でも、ひどく孤独だったのを覚えている。 
11歳の私は猜疑心がどんどん膨らむのを
この感触で覚えている。 
  
 
いまもひどく覚えている。 
 
 
 
 
 
 
 
  
昨日はお母さんと一番話したかった。 
そして今日も話したい。 
 
 
 
でも台所を探しても、
お風呂場を探しても、
そとを探しても、
 
 
 
お母さんはどこにも居ない。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そうだった。
もう居ない。 
 
 
 

 
 
 
 
コスモスがみんな連れていったんだった。

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